9/30/2010

オマール海老のスープ♪-Bisque de Homard

食べることしか考えていない今日この頃。
テレビで一流シェフがオマール海老のスープを
作っているのを見た翌日。
スーパーで棚積みされたスープの瓶を偶然見かけ、
旦那と顔を見合わせ、たまらず購入。


「妊婦に魚介類は良くないんじゃ・・・。」
と彼に言われ、
「いいのいいの、火通ってるし、
エビの姿形のないスープでしょ」
と、あれこれ理屈を並べて。
とにかく食べてみたい。
大好物の秋の特産、ムールのココットだって
我慢しているというのに。
スープくらいいいじゃないか、と
食い意地がはる、はる。

Bisque de Homardは
Saint-Jean-de-Luzというフランス領のバスク地方産のもの。
海沿いの街だから、オマール海老がとれるのかな?
早く直接行って地元食堂で食べてみたいものだ♪


これにルイユという魚介に添えるソースを加えて。
(これは辛いマヨネーズのような味だった)


チーズを食わえて溶かし。
最期にいわゆるカリカリのにんにく風味のパンの角切り
「Croûton saveur Ail」を入れて食べます。

さて、お味は?

濃厚でちょっと塩辛い!
おそらくルイユの入れ過ぎ?
しかし海老のエキスがたっぷり。

あっさり味も同時に欲しくなり、
トマトサラダが大分すすみました。

9/29/2010

夏残る初秋


 日だまりが恋しくなる木陰の散歩。
Pauも大分秋の顔。 


 足元にはすっかり枯れ落ちた
茶色い葉っぱ。
 それでも咲く
夏の勢いを残す派手顔の花。
 冷たい風、たまに射す強い日差しの中
ちょっと震えながら食べる夏の名残。
巨大アイス。
chocolat chaudに浮いたバニラやクッキー味。

冷えてストールを巻いた帰り道、
目からあたたかくなる
色とりどりの花。

夏が行ったり来たりする初秋。
ニットの出番もいよいよ。

9/28/2010

こまわりが効く-下町ホームシック-

私が育った東京・下町は、今思えばなにかと便利だった。

 くねくねと曲がり角がたくさんある分、
店も公共施設も軒を揃えて並んでいる。
コピーをとりにいこうと思えば
家から徒歩3分のそこらじゅうのコンビニで済ませられ、
郵便だって支払いだってコンビニ。
歩くのに楽しくて、何でも買える便利な街。
ただ、道が狭い分、人とすれ違う時は
肩をひょいと脇にそらせるのが江戸っ子流。




なによりも情緒とか趣きとかが
体内までムンムンと漂い込む。
雨、雲、電線で遮られた青空、
背の違うビル。時に古い木の家。
懐かしい。

今フランスの田舎に住んでみると、大層違う。
まず、車の運転ができないと、ほぼ何もできない。
困ったことにうちの車はマニュアル。
私の免許はオートマ。
バスだって30分おきだのいろいろな線があって、
結局歩きを選ばざるを得ない。
道幅が大きくて車の通りが激しく速く、
臨月となっては危なくてあまり外出ができない。
結構動物がひかれて死んでいたり。
当然ちょっとした用事も進まず、
大したことになってしまう。

出産を控えて、今日は大切な用事が一カ月程
一向に進んでいないことに、
苛立ちがマックスに。
cart de sejour申請用のパスポート全ページのコピーだの
忘れん坊の彼が置いて仕事にいってしまった
締切明日の大事なファクチュールの郵便、
ママンが何故か住所を間違えたがために
ずっと私の元に届かないcart vitale(健康保険証)の
郵便局への訪問&追跡、
ラボラトワーへの妊婦検診、
スキャナー結果の病院報告などなど。
日本だったら電話一本、外出10分で終わってい
超簡単なことが何ひとつ、しかもひと月程進んでいない..。
出産前にやっておかないと、後々もっと
手がつけられなくなるようなこと。

そう考えるとますます焦るしイライラ。

ここは道が広くて一軒一軒のスペースがどでかくて、
こまわりの効かない場所。
木の緑やレンガの家。最初は可愛かったけど、
30年間ちょこまかとスムーズに物事が進む環境で
生きて来たものだから、
かなり参ってしまった今日この頃。
3週間物事を先延ばしにするのが当たり前、的な
スローライフにイラットくる下町仕様な私。

南仏のスローでのびのびな生活に憧れたことは
たくさんあったけど、
いざ住んでみると下町っ子には実際慣れずにツライ。
ホームシックはつのる一方。

まず出産後は、広い道幅、激しい車の通りに慣れ、
マニュアル免許をとるのが目標。

9/27/2010

猫のゆきちゃん

Bonjour.
 このこの名前はゆきちゃん。














 「白い」→「naige」→日本語の「雪」
という具合に彼が考えた。















 

仔猫の時は真っ白だったのが、
最近は柄がくっきり出て来て、
背中にパンダがニマ〜ッと笑った柄が
あるように見えてたまらない。






















怒られた後は何故か、
足をまっすぐ伸ばして反省スタイル。
 



















横からみるとぐんと長い。


前から見るとこう。
だらしない感じです。

 ベッドでは、私の足元で tapis(絨毯)がわりになってくれる。
 産まれて1年半のまだ幼いこのゆきちゃんは、
おばあちゃんがシャム猫。
 だから瞳が青くて好奇心旺盛、活発、筋肉質。
時にやや凶暴。
2m向こうからソファーのへりへ飛び乗り、
そのまま端まで駆け出し、何故か壁へジャンプ。
続いてロッククライミング状態から
垂直へズズズーッとずり落ちる。
そういう行動を見ていると、
少し頭が弱いんじゃないか、手に負えない
と思うこともあるけれど、
怒ると分かるらしい様子が
愛らしくてたまらない今日この頃。

ちなみに太った猫を可愛がる日本の家族は、
スカイプ越しにゆきちゃんを見ると、
「可愛くない」と口を揃えて冷淡なことを言う。
ゆきちゃんは細長くて、彼曰く、
「マネカンのようで誇らしい」んだそう。
しかしわたしも、
実は痩せてる猫より太った猫のほうが
可愛いのですが。
この一カ月で猫の成長もあるもので、
徐々におとなしく寝てくれている時間が増えた。
赤ちゃん誕生までもう少し。猫を飼い続けることに
日ごとに迷いがあるものの、
もう少し様子を見て飼い続けてみようか?
と自問自答。

幸いゆきちゃんにはもう1人飼い主(彼の元同居人)
がいる。
けれど、あんまり行ったり来たりさせるのは、可哀想。
栄養状態もトイレの状態も、我が家のほうが良さそうだ。

妊婦に猫は良くないとは言われていて、
日本でも猫が二匹いたのでトキソプラズマ検査をしてみたところ。
「きれいな猫ちゃんなんですね」とあっさり陰性。
うちの日本の猫は家猫なので不安がないのも当然。
トキソプラズマは土に潜んでいる菌なので、
土足文化のフランス人はとっても慎重。
妊婦の私には毎月入念な検査があったものの、
ゆきちゃんもどうやら陰性のよう。

問題は赤ちゃんとどう共存するか。
飛び乗ったら危ないなど賛否両論はあるものの、
がんばって子育て&猫飼いをしようか
検討する日々。


9/26/2010

マタニティ期の美容コスメ

妊娠してとにかく恐かったのが、
肌や身体が変化していって戻らなくなることだった。
体重増加は食べづわりだったため仕方ないと
して、肌の手入れや歯には気をつけたかった。
と、私が使用していたもの。
全て自然派またはドクターコスメを
こころがけました。

妊婦はしみが一気にできやすい!と言われていたので、
spf50の敏感肌用日焼け止め乳液。
「La Roche-Posay」と「BIODERMA」。

しかし、できてしまった。これは防ぎ用がないみたい。
だけど、最小限に抑える努力はしても良い!
ちなみに、どの薬局コスメも、
紫外線対策となると、
どうしてパッケージがオレンジなの?



目もとの美白に。
「LA ROCHE-POSAY」の「ActiveC」



とにかく肌が敏感になった気がしたので、
化粧水や ユイルはBIO『WELEDA』ヴェレダ。
化粧水、ややオイリー肌向けで私は夏でも乾燥しました。

週に二回、WELEDAのパールROSEオイル。
また、日々の化粧水後には
「kaeline」のアルガンオイル。
乾燥するとシワができやすくなるので、
常に肌を柔らかくしておくためにも。
日本人の私には、安くweledaを買える
環境が萌えました。


クラランスの妊娠線用全身オイル。

セフォラの人に、できてしまったvergetureにも良いと
聞いて最期の頼みで臨月に購入。
42ユーロ。
香りが良いのでそれを味わうだけでも
気休めに!
ちなみに妊娠初期はERANCYL(エランシル)
のクリームタイプ。
薬局で2本で19ユーロ。(日本だと1本3000円代)


頭皮から入る化学物質は胎児に良くない、
と友人に聞いて、
シャンプー、リンス、またソープも
BIO製品を心がけ。

フランスは1000円以下でBIOが普及しているので、
わざわざBIOです!的な特別感がないのが嬉しい。


イヴ・ロッシュの
Arnica(皮膚の再生機能がある薬草)のハンドクリーム。



栄養がとられてきたのか?
臨月に唇の端が切れてひどく痛い口角炎に。
薬局でアヴェンヌの「Cicalfate」を薦められる。

効き目が1週間と長かったけれど、
妊婦だったので仕方ない?
アヴェンヌってほんとに薬局コスメなんだ、
と実感。


突然champinionという菌が
足指にできて切れて痛かった。
やたら新陳代謝が崩れるので、むれからくるそう。
薬局で普通の薬を薦められる。臨月でも大丈夫。

翌日には傷が閉じて
その速効性に感動!
何が入っているんだろう・・・。

妊娠初期から、肩や首の後ろに妊婦じんましん。
これは日本で処方してもらったもの。

ステロイドは肌から吸収して、別の血管を通るとか。
胎児に影響がないとかで、使ってもいいそう。
渡仏に備えて4本出してくれたものの、
塗り過ぎは恐くて1本も使い切らなかった。

また、虫にさされた時は、
ムヒなどは恐かったため、
ラヴェンダーなどのエッセンシャルオイルを。
これはママンの知恵。
かゆみ退治感は得られないけれど、
かゆ みは軽減。

以上どなたか妊婦さんの参考までに♪

9/25/2010

慣れない海外妊婦生活での癒し

マタニティ期が楽しい人とつまらない人がいる。

私は残念なことに完全後者。
なにせ、身動きがとれず、仕事もせず、
じーっとおとなしくして
いることに慣れていない。
食べづわりで食べていないと気持ち悪い。
身体にも慣れない変化が日ごとに訪れて、
それはもう、
ブルーになることのほうが多かった。
さらに、国を変えてのマタニティ生活。
これはかなり難しい。

そんな中で私を支えてくれたもの。

それは、「mon poil(私の毛)」
「 mon tapis(私の絨毯)」と
愛をこめて(?)呼ぶ猫のゆきちゃん。
マタニティ末期の不眠症のとき、
猫が足元にいると気持ちが良い。

 フサフサと生暖かい毛並みを足でなぞっていると、
ゴロゴロと音をたてだして、
その音と共にフト眠りに陥るチャンスが到来!
ちなみに彼は、「これは絨毯じゃない。猫だ。」
と毎回可哀想がる。

日本で買って来た頭皮マッサージグッズ。
ツボ押しグッズ。
こういう便利グッズは
日本文化ならでは。
かゆいところに手が届く、
親切な日本人の発想です。











末期の不眠の時期、不眠→肩こり→不眠のループに
日本でいうタイガーバーム、BIO「Baume de Bengale」。














半泣き状態で(?)日本から嫁いで来た私に、
彼が買い与えた(まるで子供)トトロのぬいぐるみ。


















グレー希望だったのに、ブルーだった・・・。

高校時代の友人が送ってくれた
パリ在住かわかみじゅんこさんの
「パリパリ伝説」。
絶妙な間合いのとりかたが微笑ましい作風で、
ああ、分かる、
と共感できる フランス生活が綴られている漫画。
赤子誕生の2巻が特に参考になった。
日本のアマゾン.comで3〜5巻をまとめ注文中。







なかにし礼さんの「戦場のニーナ 」。

ロシア在住の日本人残留孤児の物語。
思い切り泣けて感動する。
異国の地で暮らすからか、時々漂う哀愁に
安心感を覚える。












ほか、「モー パッサン短編集」。
寓話チックに教訓が綴られている。
短編なので読みやすい。

9/24/2010

すき焼きノリでラクレット

フランスには、ラクレットという料理がある。
















子供も大人も大好きな家庭料理。
家族や友達で鍋を囲んで食べるノリは、
日本でいうすき焼きに似てるかもと思う今日この頃。

こんなにたくさんのチーズを、ふたりでたいらげます。 

































専用のアパレルにたまねぎひとかけとチーズを入れてジュウジュウと熱して。 
じっくりゆでたジャガイモに
どっさりとかけ。
 jambonやchorizoと一緒に食べたりします。
これをやると、彼のテンションが
一気にあがります。
しかし食もたけなわになる頃には、
お腹がいっぱいになりすぎ。
アパレルの熱で顔も頭も火照り、
テンションはじょじょに下がり
疲れすら覚えるのは何故でしょうか。



陽の入りが20時前になり、サマータイ ムもじきに終わる。
寒い冬は手軽なラクレットが大活躍の予感。


9/23/2010

ほのかな夢

 予定日まで二週間弱。
日中は日射しが強くて、と散歩もおっくうがる
腰痛持ち妊婦。
その代わり、したいことが白昼夢となって
頭を駆け巡る今日この頃。

隣町のジュランソンのあまーい白ワインをたらふく飲む。
1杯でいいから、飲む。日本人にはたまらない味。



















あと、彼パパおすすめのこの美味しいワインも、飲む。
 

















 そして、お隣地方のバスクへ行く。
「わたしとバスク」という本を読んで、
行きたい度が今 maxに膨らんでしまった。


















帰国間近の日本人知人の家で放出されていた
bayonne の地図も準備済み。
st. sebastian(サン・セバスチャン;スペイン、巡礼終着地点)
へいざ!とまで贅沢は言わない。
せめてここから1時間程のBayonneでいいから行きたい。
そして、gateaux basqueと独特のバスク料理を
地元の食堂でたらふく食べたい。

あとは、腰の重たい唯一の運転手・旦那を
どうくどこうか・・・。

去年行ったBayonne,
川沿いに顔を揃えて並ぶ隙間のない家並み。
赤や黄色、緑やブルーのカラフルな窓枠。
おとぎの国みたいな世界を夢見て。
a très bientôt! J'éspere.

9/22/2010

昼過ぎの至福

至福のとき。



それは、昼過ぎに起きて大空腹におそわれ、
今更のpetit déjeunerにウフフ・・・
旦那さんに近所のboulangerieへクロワッサン、ショコラティーンをお願いして
成功したとき!

そして、それをもう少しベッドに横たわって待つ瞬間。

自分で買いにいかないところに幸福感をおぼえる、
ぐーたら妊婦のある一日。

※シンプルなフランス菓子パン、russeとflan(カスタードプリン)

わたしたちのお気に入りは、家から400m先の「PAUL」、
ではなく、
200m先の「Patisserie Boulangerie Thibaud 」。
ティボーさんの菓子パン屋。

こんな距離でも車で行く、無精なフランス人の旦那はさておき。
近いし、小さな街で5店舗程展開してるだけあって美味しい。
いつも高級車が乗り付けているのを目にする。
ということは、舌のこえたricheたちも認める味?

お誕生日はここでgateaux basqueを注文しようかな♪