とちょっとうわついていたら、
風邪をひいてしまった。
この事実にげんなりし、ベッドの中で唸る。
すると知人がネットの向こうから、
「のどの痛みにはうがいがいい。
フランスのうがい薬は”Betadinne 10%”(Photo左:約6ユーロ)
というものらしい。」と親切にも調べてくれる。
ふらふらしながら部屋着に着替え、ホテルのななめ前のファルマシへ駆け込む。
頭がどんなに痛くても、4月のパリの風はすがすがしく、
やや強い日射しが元気づけてくれる。
中に入って順番を待ち、つたないフランス語を並べて一生懸命伝える。
「私、風邪をひく。のどと頭いたい。
のどにはBetadineを。ありますか?頭がいたい。
ホメオパシーはありますか?お願いします」
マダムが注意深く私のへんてこなフランス語を聞き取りながら、
「Betadine」を持ってきてくれた。ホメオパシーは、
風邪の症状全てに効くものと、トローチのように一時間に一粒なめるものを紹介してくれた。
photo「homeopathy」
ヒリヒリと痛む喉にBetadineを送りこみ何度もうがいをする。
水に入れると、なんと、これはイソジン!です。
茶色くなり、あの異様な匂いを発する。
ただ、イソジンがこんな可愛らしいデザインのパッケージに入っているなんて、
やっぱりヨーロッパは違うな、なんて関心してみる。
所詮イソジン。しかし日本人の慣れ親しむいわゆる特効薬。
だからこそ、その効き目をパリで享受できることがありがたく感じられるではないか!!...
ホメオパシーについて。日本でも病気をすれば、
ホメオパシーの35キットを飲んでいたけれど、
フランスのホメオパシーは粒が小さいくせに効き目が強力だ。
私の重力をぐらぐらと揺さぶり、まっすぐ立っていられくしてくれる。
まめにホメオパシーを飲んでは、ベッドに吸い込まれるように倒れ込みぐっすり眠る。
これを繰り返して起きると、まだ陽が明るい20時のパリが眠りの世界から私を呼び戻してくれる。
ホテルの向こう側にはエッフェル塔が大きな脚をあらわにして、
ここはパリですと教えてくれる。
私の頭はまだぐらつくけど、
明日からのアテネへの旅は、きっとなんとかなりそうだ。
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