募金活動をしている時に、
たまたま見慣れない日仏カップルが前を通り過ぎる。
話を聞くと、生後一カ月の赤ちゃんを連れて、
西日本から彼の実家に帰って来ているという。
しかも、彼が明日出発する、と言って、
すぐに赤ちゃんのパスポートを発行してもらって
とんぼ帰りしてきたそう。
ミルクをつくる水が今、放射能に汚染される地域も
出て来ている中、
こういう行動に出る人はたくさんいるのだろう。
このフランスの片田舎ですら、既に3組ほど
の日仏カップルが 帰って来たという話しを聞く。
だったら、フランス全国で何組いるのだろう、
と想像すると結構な数にのぼるのではないか。
友人のフランス人は、一週間後に日本で結婚式があるらしく、
ひと足先に帰った日本人妻に一度は家族でフランスにくるように
説得するものの、
うちの両親同様に仕事を捨ててまでそちらに行けない。
と断れたそう。
彼は一週間後に日本へ行って予定通り挙式するそうだ。
国際結婚をしているカップルは、
特に外国人の旦那が危機感をつのらせて
日本を出る行動に出ている。
はたまた、こちらでいつも優しくしてくれた大好きな
日本人の友人が、
明後日西日本へ帰国する。
大震災の前から既に決まっていたことで、
フランス人は皆、とめるそうだが、
日本好きのフランス人の旦那さんには念願の日本帰国。
アパートも決めた今、予定通り、飛び立ってゆく。
不安なのは皆同じ。
だったら、延期したら?などと無理なことは言わず、
笑顔で見送ってあげたい。
生活はそうそう、変えられるものではないのだから。
3/28/2011
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