3/28/2011

フランスに避難する日本人

募金活動をしている時に、
たまたま見慣れない日仏カップルが前を通り過ぎる。
話を聞くと、生後一カ月の赤ちゃんを連れて、
西日本から彼の実家に帰って来ているという。
しかも、彼が明日出発する、と言って、
すぐに赤ちゃんのパスポートを発行してもらって
とんぼ帰りしてきたそう。



ミルクをつくる水が今、放射能に汚染される地域も
出て来ている中、
こういう行動に出る人はたくさんいるのだろう。
このフランスの片田舎ですら、既に3組ほど
の日仏カップルが 帰って来たという話しを聞く。
だったら、フランス全国で何組いるのだろう、
と想像すると結構な数にのぼるのではないか。

友人のフランス人は、一週間後に日本で結婚式があるらしく、
ひと足先に帰った日本人妻に一度は家族でフランスにくるように
説得するものの、
うちの両親同様に仕事を捨ててまでそちらに行けない。
と断れたそう。
彼は一週間後に日本へ行って予定通り挙式するそうだ。

国際結婚をしているカップルは、
特に外国人の旦那が危機感をつのらせて
日本を出る行動に出ている。

はたまた、こちらでいつも優しくしてくれた大好きな
日本人の友人が、
明後日西日本へ帰国する。
大震災の前から既に決まっていたことで、
フランス人は皆、とめるそうだが、
日本好きのフランス人の旦那さんには念願の日本帰国。
アパートも決めた今、予定通り、飛び立ってゆく。
不安なのは皆同じ。
だったら、延期したら?などと無理なことは言わず、
笑顔で見送ってあげたい。

生活はそうそう、変えられるものではないのだから。

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