5/17/2009

コトの重み -quel a votre AVIS?-

授業でこんなtopicがあった。

20世紀フランスの「女性」にとって、

最も重要な出来事は何だと思うか。




1.選挙への参加が許された('45)

2.洗濯機ができ、手洗いしなくてよくなった('59)

3.カフェマシーンの発明で、朝、家族にカフェの用意をしなくてもよくなった('59)

4.旦那の許可なくして、銀行口座を開けるようになった('65)

5.la grande ecoleの政治科が女性に勉強の場を与える('69)

6.エコーの発明で子供の性別が分かるようになった('69)

7.堕胎が認められた('75)

8.l'Academie francaise(物書きが育つ場所)が女性を受け入れ始め、

marguerite .Yourcenarが第一人者になる('80)

9.冷凍庫、冷凍食品のおかげで、料理時間が短縮される('80)

10.試験管胎児が産まれ、不妊を乗り越えることができるようになる('82)


こんな感じで10の選択肢がある。

私はちなみに、8を選んだ。




クラスには5人の子持ち女性がいる。

私なんかよりずっとrealistなわけである。

彼女らが小鳥のように声を合わせ、高くして選んだ!

のは、2,,4である。

「洗濯機の発明」と「銀行口座の単独開設」。

これぞリアリズム。



コロンビア人のdieaなどは、激しく強調する。

机をこぶしで叩きながら、コロンビアなまりの

フランス語で理由を述べる。

「洗濯機がなくていちいち手で洗ってたら大変よ。

シーツもあるのよっ。一日がつぶれるわっ。」


洗濯機。

確かにないと困る。

ゴッホ始め、ミレーなど、印象画家は洗濯する女性を描いている。

女性といえばあの印象が当時強かったのだろう。

先日見たfilm「selphine」にも、川の光景は必ず出てきて、

そこでは女性が洗濯をする。趣きあるシーンではあるが、

やはり苦痛な作業でもあったはずだ。

冬は寒くて、きっと手が凍える思いをするだろう。

家から重たい洗濯物を持ち歩き、

草をかきわけ川にたどりつき、

さらに水分を含んで重たくなった洗濯物を持ち帰る。

気が遠くなる。



ということで、やはり、アカデミックなtopicよりも

洗濯機の発明にコトの重さを一票。


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