5/12/2009

味ごのみ。-sucre ou sale?

フランスで生活する今も、しょっぱいものが好きだ。



日本にいた頃はラーメンに目がなかった。

今もnouilleesと言われる麺らしきものを

ラーメン風にして週に3回は食べている。


でも、ヨーロッパ圏の人、異にフランス人は、

あまりしょっぱいものを好まないようだ。

ソースも甘く、すっぱくがモットー。

毎日それとなると、私の舌はまだ抵抗がある。



Chinoiseのyangが皆に豆腐の醤油ソテー風おやつのパッケージを配った。

アメリカ人のReonaldが顔を梅干しのように

(週末のサーフィン通いで本当に真っ赤な肌をしている)

しわくちゃにし、興奮して駆けずり回る。

あまりの反応の良さに、yangも配り甲斐があった・・・?

「しょっぱい」「甘い」の概念の対峙。


Asieの人は、しょっぱいもの、

ともすると辛いものが大のお気に入りで、私もその一人。

疲れている時以外、あまりスイーツを欲しない体質でもある。




そして、フランスでの生活が始まったというのに、

バルサミコ、ローズマリー、フランスの塩以外、

全てタイ、バリ、そして日本の調味料が

ずらりとキッチンを占有している。

砂糖だけが未だこのキッチンにお呼びがかかっていない。





「la vie en rose」など、フランスでは甘い生活、

甘い人生を語るイメージがある。

イタリアもしかり、陽気で明るく、人生楽しくだ。

でも、日本は律儀で、固く、堅実。

ストイックに健康食を邁進し、そこに

カロリーの代名詞でもある「甘さ」は排除されやすい。

「甘い思いをして」など、「甘」は、あまりいい意味で用いられない。

「欲しがりません、勝つまでは」の言葉に見られるような、

ど根性とど忍耐の精神が、

甘いものを好まない体質をつくりあげたのだろうか・・・?




とはいっても、日本人の胃は融通が効き、器用でもある。

甘い思いをしようと思えばいくらでもその甘さにも浸れる。

幅広く味わえる日本人は、ともするとグルメだと思う今日この頃。

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